絶対にがっかりさせない!国の宝「札幌市時計台」130年以上も時を刻み続ける(2)
2019/08/09
前章に引き続き「札幌市時計台」をご紹介します。
上は本日2016年8月29日現在の札幌市時計台です。
ご覧の通り、青々とした樹葉が豊かに茂り、見事にカメラマン泣かせの状態です(笑)
それにも係わらず本日も多くの観光客の方々が時計台前で記念撮影をされていました。
大活躍!札幌観光には欠かせないボランティアの力!
時計台の前には撮影台があり、多くの方がここで記念撮影をされます。
本日は2名の「シャッターマン」の姿も見えました。
尚、「シャッターマン」はタツノコプロの「ヤッターマン」とは一切関係ございません(笑)
ある意味正義の味方と言っても良いくらいのご活躍ですが(笑)「シャッターマン」とは札幌市を退職された職員の方々が設立した団体「札幌市友会」が行っている観光ボランティア事業の一環で、主に夏季の観光シーズン(6月上旬~9月下旬)に記念撮影のお手伝いや観光案内をしてくれるという非常にありがたい活動の一つです。
市民が無償で市の発展に尽くす「札幌」。
札幌市が国際観光都市と言われる所以を見ることができたように思います。
札幌市時計台の2階をご紹介!(車椅子で2階に上がれます)
前章でもお伝えしましたが、札幌市時計台は館内を観覧することができます(有料)。
尚、1階の小展示室、大展示室については前の記事をご覧下さい。
さて、2階に上がる前に一つ。
1階の奥、階段横にはリフトが設置されています。
車椅子をご利用の方も安心してご入館下さい。
階段を上ると2階は広々とした演武場となっております。
明治11年(1878年)10月上旬に完成。
当時、演武場は農学校本館も兼ねており、校地の中央に位置していました。
この演武場では毎年卒業式が行われ、卒業生による英語の演説などが披露されていた他、
明治25年、生徒による「学芸会」が行われ、定期的に集会や講演会が開催されていたそうです。
尚、演武場の発注金額は3,869円でした。
現在の価値に換算すると数千倍にもなるとのことなので、建築費は換算値で概ね1,000~3,000万円くらいのものでしょうか。個人的には想像していたよりも安価に収まったものだと感じました(笑)
振り子の仕組み説明や巻き上げのデモンストレーションが見学できる!(実施時間)
札幌市時計台館内の2階では、同型機による仕組みの説明や巻き上げのデモンストレーションが行われています。
演武場の奥に、時計台で実際に使用されているハワード社製のものと同じ型の時計機械が展示されており、基本、毎月一日を除く全日1日1回、9:15より巻き上げの実演が行われています。
(記事投稿時点での情報です。ご来館の際は管理者公式情報をご確認下さい。)
尚、時計塔内で動いている実物は明治14年(1881年)に設置されたもので、135年経った今も尚、一部のピン等を除いてオリジナルのままで稼働し続けています。
「おもり」は豊平川の小石を詰めた木箱で、運針用が約50kg、打鍾用が約150kg。
4日毎に人力で巻き上げられ、135年経った今も設置当時と変わらぬ姿で時を刻み続けています。
そして驚愕すべきはその精度!
現存する日本最古の塔時計であるにも係わらず、大きくずれたとしても2秒前後というのは驚きです!
昭和8年から二代の亘って塔時計を守り続けた井上時計店の父子、また、その保守技術を継承し今日まで護ってこれられた現在の塔時計保守師である下村さん。
札幌市の象徴である「時計台」はこういった方々のご尽力があってこそ、今尚正確に時を刻み続け、多くの観光客が訪れる人気のスポットとなっているのです。
(「札幌時計台みにちゅあーとキット」館内で販売されています)
様々な人たちの想いにより、長きに亘り正確に時を刻み続けてきた札幌市時計台。
是非現地にて、明治から続く「札幌市の象徴」をご覧頂ければと思います。
住所・電話番号・地図・アクセス・開館時間・料金・休館日・場所(札幌市役所の北向かい)
◇住所|北海道札幌市中央区北1条西2丁目
◇電話番号|011-231-0838
◇開館時間|8:45~17:10(入館は17:00迄)
◇巻き上げデモンストレーション|基本毎月一日を除く1日1回 9:15~
◇観覧料|大人200円、団体180円(20人以上)、高校生以下無料
◇休館日|1月1~3日