北海道の底力と不思議な縁~ファイターズと駒大苫小牧&斎藤佑樹と田中将大
北海道の野球文化
小さい頃から少年野球をやっていた私は、もの心ついた時から毎日GジャイアンツのTV放送を見ていました。
今から30年前は学校へ行くにも、習い事へ行くのもGジャイアンツの帽子を被っていました。
小学校の友達は他にもDドラゴンズ、Ysヤクルトスワローズなどそれぞれ各プロ野球チームの帽子を被っていたのが思いだされます。
今日ではプロ野球の帽子を被って学校に行く人こそ見かけなくなりましたが、町では帽子ではなくファイターズのユニホームを着てドームに足を運ぶ家族連れの光景が増え、時代と共に文化が形を変えています。
そしてそれは当たり前のように溶け込み
会社帰りにナイターを見ながらビールを一杯!というような
新しく素晴らしい文化も根付くようになりました。
2004年夏、ついに真紅の大優勝旗が津軽海峡を越えた!
(photo|Batting High school baseball in Japan 2007/DX Broadrec)
2004年夏 駒大苫小牧が甲子園(高校野球全国大会)で初めて優勝しました。
真紅の大優勝旗が津軽海峡を越えてやってきた!
皆さんも記憶に新しいかもしれません。
言い方はあまりよくないかもしれませんが、高校野球において北海道のチームが優勝するなんて正直誰も思ってもいませんでした。四季折々の北海道では冬は雪が降り積もり、何カ月もの間
グラウンドで野球の練習することはほとんど出来ません。
その為、どうしても本州のチームと比べるとその差は広がってしまいます。
正直私を含めた多くの人が、北海道のチームは初戦を突破してくれれば……
という感覚で見ていたと思います。(あくまで個人的な感想ですが)
甲子園優勝という言葉を意識したことは全くありませんでした。夢のような話
そんな道民がほとんどだと思います。そんな常識を破ってくれたのが駒大苫小牧です。
北海道でも頑張れば優勝できる!
(photo|Komatoma 02/peee)
これは野球に限らず、北海道を取り巻く環境上、様々なことにも言えると思うのですが彼らの優勝は北海道に勇気と感動をもたらしてくれました。
その後、駒大苫小牧高校は
夏の甲子園2連覇、夏3年連続決勝進出という快挙を達成します。
現ニューヨークヤンキースの田中将大投手擁する最強苫小牧が甲子園に旋風をもたらし
北海道の高校野球のイメージがガラッとかわります。
(もはや、私は一回戦勝ちでは満足できません)
これから野球を始めたいとする少年が、「北海道は野球が強い」
そんな意識ではじめるのと、そうでないのとでは熱の入りようも違いますよね。
極端な話をすると、北海道で野球を極めると、その道のプロにも成れるかも!?
なんて夢や希望も、今や現実味を帯びているのではないでしょうか??
ヒーロー誕生!
(photo|Saito Yuki01/Tech77ip)
2006年夏の全国高校野球決勝戦
駒大苫小牧VS早稲田実業
球史に残る延長再試合。激闘の末、斎藤佑樹率いる早稲田が前日からの延長含む24回を一人で投げ抜き優勝します。この時、斎藤佑樹がマウンドでよくハンカチで汗を拭くことが印象的で、ハンカチ王子とよばれるようになります。
彼の活躍により駒大苫小牧の奇跡の夏3連覇の夢が断たれてしまうのですが
何ともその彼がファイターズにやってくる事になるとは運命って凄いですね。
2004年の高校野球は駒大苫小牧の優勝。
一方… プロ野球の2004年にファイターズは北海道へと本拠地を移動
2006年の高校野球は駒大苫小牧の夏3年連続決勝進出。
そして斎藤佑樹率いる早稲田実業優勝
一方… プロ野球の2006年はファイターズ初のリーグ優勝そして日本一。
駒大苫小牧の初優勝から~今日までのファイターズ黄金期
その功績は、先の記事タイトル「北海道民の夢と希望をのせて」
に他なりません。
この飛躍的な活躍こそが今日の北海道野球を支えているのかもしれません。
続きは次回
(記事:吉本)